サウンドを愉しむ暮らし 東京都T様邸

 娘さんの独立がきっかけで決めた住まいの全面リフォーム。T様は当初、もともと子供部屋だったこの部屋を、映画やライブ映像を愉しむAVルームにしようと考えていました。しかし、ギターが趣味というT様、打ち合わせを重ねるうちに「ワガママを聞いてくれるし、アイディアが豊富だから、ついギターが演奏できる部屋ってできるの?と相談してしまいました(笑)。」リフォーム前の家では、10本を越えるギターは物置きにしまい、たまに引っ張り出して小さな音で弾くことしかできなかったけれど、「普通の家だから仕方ない」とあきらめていたそうです。

 夢は大音響で思いっきり弾くこと。さらにギターコレクションも格好よく飾りたい。そんなT様の思いを実現すべく、三菱ホームと協力関係にあるスタジオ専門の設計会社も加わり、1つ1つを形に。
「反響や吸音もしっかり計算してくれて『こうすると音がしまる』『腰がおちつく』など、僕より熱心に考えてくれたくらい。ライトアップしたディスプレイも気に入っています」。
打ち合わせはときに長時間にわたって盛り上がり「本当に面白かった」とT様。「自宅にこんな本格的な防音室がつくれるなんて思っていなかった。大きな音を出してもほとんど外にもれないんですよ」と心底うれしそうな表情。

 週末は1日中この部屋で好きな曲を奏でたり、ときには学生時代のギター仲間が集まって70〜80年代のロックをセッションすることも。
「軽く飲みながら、好きに弾く。大人の愉しみですね」

  • 写真1
    ビートルズやディープパープルの名曲を弾いたり、一日ギターを眺めていたり…。週末はほとんどをこの部屋で過ごされるとか。
  • 写真2 正面つきあたりはヨーロッパ産大理石を張ったフォーカルポイント。お気に入りのスピーカーとの相性も良。
リフォームコンサルタント 高宮勝美
STAFF MESSAGE

ご依頼に対して課題は『いかに防音効果を高めるか』でした。四方の壁と天井と床、計6面に遮音ボードをはり、さらに住居部と防音室の間に遮音層をつくり、音が躯体からダイニングや寝室など生活空間に響かないよう工夫しました。防音扉も二重にし、空気層をつくって遮音効果を上げ、いわば完全密封された箱のような空間を、家の中につくることをめざしました。吸音材の上に紫のクロスを張った吸音ボードなど、壁面は意匠性と実用性の両面から素材をご提案しました。大人の隠れ家、私にとっても憧れの部屋ですね(笑)。