
「以前のこの子たちの部屋は、全面ガラス張りのサンルームでした。でも、サンルームは所詮『外』。冬は隙間風で寒いし夏は日差しがきついんです。犬といっても家族と同じ。できるだけ一緒に暮らしたいとの思いから、家と外の中間のような部屋をつくってもらうことにしました」と母子4頭のボルゾイをなでながら話す奥様。
そこで2階を増築して屋根を設け、広さ約8畳のドッグルームにリフォーム。屋外に面した開口には密閉性が高いテラスドアを選び、さらに床の高さを上げて地面を伝って入る風を遮ることで快適性を上げ、より家の中に近い空間に。一家が集うダイニングルームとはガラスのインナーサッシ越しにつながっています。「池田さんお薦めのこのサッシは大正解。犬も僕らも互いの存在を確認して安心できるし、大きいわりには軽いから襖のように気軽に開け閉めできる。ふれあいの時間が増えました」。W様はうれしそうに目を細めます。
「ボルゾイは人の愛情に敏感。穏やかな気質で、相手をいとおしむ気持ちや優しさを引き出してくれるんです」と照れながら話すW様。4頭もいるから、朝晩のお散歩は数人で。ときには一家そろって出かける日もあるのだとか。「確かに大変ではありますが、それを補ってあまりある喜びがありますね。ペットを通じて家族の絆も深まりました」。奥様もやわらかな笑顔で話します。



ご要望は雨風をしのぐ場ではなく、家の延長ともいえる快適性を重視した部屋。密閉性を上げるほか、コンセントなどの危険なものは高い位置にまとめるなど、人が暮らすのと同じ視線を取り入れました。その一方で、日中はテラスドアを全開にしてのびのび遊べるよう、庭のテラコッタに近いタイルを床材に選び、外との連続性を持たせています。ドッグルームは門扉の真正面にあり、来訪者の目に最初に入るので、2階部分を含めた外観全体のバランスなどデザイン性も意識しています。